公開: 2021年4月28日
更新: 2021年6月7日
米国の大学では、入学者を選別するために、3つの資料を要求する。その第1は、SATと呼ばれている全国共通試験の成績である。各大学は、学部学科別に、受け入れ可能な学生のSATの点数を公表している。第2は、大学のアドミッション事務局に送る小論文などである。小論文は、与えられたテーマに関して、受験生の考えなどをまとめた文書である。最後は、アドミッション事務局が要求する書類で、一般的には「推薦状」などが要求される。
米国の大学には、アドミッション事務局があり、その担当者が入学希望者から送られてきた書類を時間をかけて審査し、最後に面接などを実施して、入学者を決定する。このとき、SATの点数が高い者でも、合格にならない例もあり、逆にSATの点数の低い者が、合格する例もある。大学側は、公式にどのような学生を選ぶかの基準をアドミッション・ポリシーとして公表しているので、その基準を調べて入学希望者は、書類を送らなければならない。例えば、家庭の貧しさなどが考慮されることは、珍しくない。